ブレノスアイレス
「ブエノスアイレス」というその響き、その名を口にする人々にとっては様々な意味合いを持っているのだろう。16世紀に、イタリアやスペインからの移民がこの地に故郷のヨーロッパの街並みを築き上げようとしたことから伺えるように、ここに住む人々の顔もその長い複雑な歴史を刻んでいるように見える。凛とした彫りの深いギリシア彫刻のような顔、透き通るような白い肌と青い目をした顔、およそ南米の人には似つかないような茶目っ気のある眼差しのイタリア人の顔、切れ長の瞳の強い意思を感じるような東洋系の顔など、ここは南米のパリと呼ばれるように、ヨーロッパの香りが漂う街なのだ。
ブエノスアイレスといえば、「タンゴ」
タンゴの親しみやすいメロディは誰でも一度は聞いたことがあるだろう。その心に染み込むような哀愁をたたえたタンゴの音色は、全く違った故郷を持つブエノスアイレスの人々の共通の喜怒哀楽を表す音楽としてずっと親しまれてきた。ブエノスアイレスには毎晩タンゴを演奏する店が20件以上もある。タンゴに欠かせない楽器が「バンドネオン」だ。ドイツに生まれ、今はここアルゼンチンにしか修理職人がいないというシンプルにして貴重な楽器。金属のリードをフイゴだけでコントロールし、なんともいえない心の琴線に触れるような音を奏でるが、演奏者の悦に入った表情やしぐさも見逃せない。
カフェ・アンジェリトス タンゴショー タンゴショー
カフェ・エル・ビエホ・アルマセン タンゴショー タンゴショー

極め付けの「骨董品市」ドレーゴ広場
スペイン風の街並みと、歴史を刻んだ石畳の道、どこともなく聞こえるタンゴの響きが聞こえたかと思うと、木陰ではアランフェスのギターの音が聞こえてくる。毎週日曜日に骨董品市で賑わうのが「ドレーゴ広場」だ。どんな豪邸に使われていたのだろうと思わせる真鍮細工の調度品、今世紀初頭のタンゴの譜面、使い込んだ皮製品などなどじっくり見れば見るほど欲しいものが山積みだ。
ストリートで演奏するタンゴ ドレーゴ広場 ドレーゴ広場の骨董市

ちょっとした豪邸街「レコレータ墓地」
墓によって階級が分かれるというアルゼンチン。墓とは思えない様々な建築様式の、豪邸ならぬ豪墓が6000件以上立ち並ぶ。アルゼンチンの英雄、エビータこと、マリア・エン・ドゥアルテ・デ・ペロン、元大統領夫人の墓にはいまも訪問者と献花が絶えない。
レコレータ墓地 レコレータ墓地 エビータの墓

流行の最先端「パレルモ地区」
ブティックやカフェが並び、トレンドファッションに身を包んだポルテーニョ達がウィンドーショッピングを楽しむ街、一見ニューヨークのソーホーかと錯覚するほどだが、ビルが小振りで、どことなくパリやローマを思わせる趣があり、また活気がある街だ。アルゼンチン唯一のスターバックスもできた。
カフェの様子 スターバックス タンゴを踊るカップル

タンゴ発祥の地「カミニート地区」
四角い箱という意味の「ボン・ボネーラ」としてサッカーファンに知られるボカ・ジュニアーズ・スタジアム。ここにはサポーターの神と崇められるキケ(Quique)の店やレストランもある。スタジアムはサポーターの熱狂ぶりが見もの。試合中はずっと盛り上がりっぱなしで床が10cm揺れるのだそうだ。
ボン・ボネーラ キケの店 キケの店
新進のアーティストの作品が集まる、ボカ。その昔ヨーロッパ船籍の船の塗装で余ったペンキで建物を塗ったという、カラフルな街並みが観光名所になっている。
ボカ地区 ボカ地区 アーティストの作品

懐かしい!スブテ(地下鉄)Bライン
今も「乗務員室」のサインが残る旧丸の内線の電車。車内も昔そのままで一瞬ウン10年前に乗った感覚が蘇ってくる。車両は全くガタがきておらず、今でもスーッと走る。さすが日本製の車両はすばらしい!
 
Bライン Bライン  

ブエノスアイレスのローカルフード

カフェ・トルトリーニ
ブエノスアイレス最古のカフェ「カフェ・トルトリーニ」。150年の歴史を店内の随所で感じることができる。

カフェ・トルトリーニ「Don Pedro」
「カフェ・トルトリーニ」の名物「Don Pedro」。アイスクリームにたっぷりのウィスキーがかかっている。全部食べると帰りはフラフラになるくらい。

カフェ・トルトリーニのチョコレートパフェ
胡桃がふんだんに乗っかっていてボリュームたっぷり!

ミラネッサ
ブエノスアイレスの家庭で一番人気の「Milanesa(ミラネッサ)」。さしずめ、日本のカレーライスだそうで、1週間1度は食べる料理だとか。薄くのばした肉をさっと揚げて、レモンを絞って食べる。

サンドイッチの屋台
アルゼンチンのソーセージ、サラミは天下一品。サンドイッチの屋台でも一流の味だ。

エンパナーダ
屋台で売っていたエンパナーダ(肉入パン)。

ステーキ
アルゼンチンの食といえば「ステーキ」。アメリカの一流ステーキハウスと比べると、脂身が少なくとてもあっさりして、しっかりした肉の味を味わうことができる。

アルゼンチン・ワイン(1)
アルゼンチンはメンドーサ州に3000以上のワイナリーがある。中でもトラピチェは代表的なメンドーサ産。Rutiniは人気のワイン。

アルゼンチン・ワイン(2)
皇太子殿下がブエノスアイレスを訪問された際に出されたビエホアルマセン・ワイナリーのLuigiは力強い味。ぜひ味わって欲しい。

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