オーロラ観測 オーロラ
オーロラとは?
太陽から地球に向かって常に太陽風が吹いていますが、地球は磁場に覆われているため、太陽風は弾かれます。S極(北極側)とN極(南極側)が磁力線で結ばれていますが、磁極では隙間から一部の太陽風が進入します。 その太陽風に含まれている帯電粒子(高粒子プラズマ分子)が大気圏の酸素と窒素とぶつかり合った時に発光される自然現象が「オーロラ」です。
オーロラをどこで見る?
オーロラが最も出現しやすい場所は地磁気緯度65~70度の付近で、北極の回りを囲むように帯状のエリアに発生することから「オーロラベルト」と呼ばれています。 イエローナイフ、ホワイトーホース、フェアバンクス、レイキャビックなどはこのオーロラベルト直下にある為、オーロラ鑑賞には適しているのです。
オーロラ鑑賞のベストシーズンは?
オーロラがよく見える条件はこの2つ
1. 空が暗いこと
オーロラベルトのエリアは緯度が高い為、5~7月の間は白夜に近く、日照時間が長いのでオーロラ鑑賞には適していません。それ以外のシーズンが夜が長くオーロラが見えるチャンスが広がるということになります。 また、空の暗い新月の方がオーロラが見えやすいと言われていますが、オーロラの光のレベルはその日によって異なる為、満月の夜でも光レベルの強いオーロラが現れることもあるので、それほど影響はないかと思われます。 また、鑑賞ポイントが街の明かりなどから離れていてることもポイントとなります。
2. 天候が良いこと
オーロラは100km以上の上空に現れるため、それより低いところに厚い雲があると地上からは見えません。 その為、晴天に恵まれやすい冬と夏の間が適しているといえます。ただしこれだけは自然現象の為、天気は運!です。
以上のことからオーロラを見るのにお勧めの時期は、夏の8~9月と冬の11月~4月。オーロラがよく見える条件には気温は関係ありません。 夏の間は日照時間が長いですが、ツアーなどではオーロラ鑑賞開始の時間帯を遅くすることで、 冬と同じだけの時間をおとりしますので、オーロラが見えるチャンスは同等になります。また夏は特別な防寒具を着て寒さを気にすることなく、オーロラ鑑賞が楽しめるのがメリットです。
オーロラ鑑賞に必要なものは?
防寒具について
厳寒の中のオーロラ鑑賞に欠かせないのが防寒着。真冬はマイナス35度以下にもなる想像を絶する寒さ。普通のスキーウェアだけでは十分ではありません。
現地で防寒具一式をレンタルできるところがほとんどですが、例えばイエローナイフでは信用の高いカナダグース社のダウンジャケット、オーバーパンツ、中敷のある耐寒スノーブーツ、ミトンがレンタル可能です。 顔全体をカバーできるフェイスマスクは配布されるのでお持ち帰りできます。ジャケットの下は長袖の下着にフリース1枚、ズボンの下には防寒タイツと厚手のくつ下がよいでしょう。
防寒具
ジャケット ジャケット
ミトン ミトン
フェイスマスク フェイスマスク
オーロラを撮りたい!
暗くて寒い環境下の中で、光の弱いオーロラを上手に撮影するのは至難の業です。でもオーロラ出現の感動を一生の思い出にするために自分のカメラに収めたいものです。
まずはシャッタースピードを遅くし、露出補正と感度を最大値に設定できるカメラが必要です。最近のデジタルコンパクトカメラでも花火モード、夜景モード、 星空モードなどのシーン設定があれば、撮影可能な場合もあります。手ぶれを防ぐため三脚をお忘れなく(有料でレンタル可能な場合もあります)。
また、ミトンの下に肌にフィットする薄手の5本指の手袋もあると、極寒の中カメラを操作するときに重宝します。素手で金属に触れると凍傷になる場合があるのでご注意。
極寒の中の撮影に最も注意したいのが、バッテリーの消耗と結露の防止。いざオーロラ撮影の際にバッテリーがない、結露でカメラが動かない! なんてことがないように、こまめにジャケットの中でカメラを温めるなどして対策をしましょう。
また、もし自分のカメラで撮れなくても大丈夫! 例えばイエローナイフのオーロラビレッジではスタッフがオーロラをバックに記念写真を撮影してくれます(有料)。 プリント、CDにも焼いてくれるので一生の思い出にいかが。
記念写真
オーロラ鑑賞地のご案内

イエローナイフ(カナダ、ノースウェスト準州)

カナダ極北にあるイエローナイフは北緯62度「オーロラベルト」の真下に位置し、晴天率がよいことから抜群のオーロラ鑑賞率を誇る人気の地です。 オーロラ鑑賞専用施設オーロラビレッジで安全に快適にオーロラ鑑賞を楽しめます。イエローナイフはノースウェスト準州の州都で人口18000人の半分は先住民が占め、未だに先住民の文化や伝統が色濃く残ります。 オーロラ鑑賞だけではなく、かつてダイヤモンド採掘で発展した街の観光も楽しみのひとつです。

どうやってオーロラ鑑賞するの?
オーロラ鑑賞施設「オーロラビレッジ」はイエローナイフの街からバスで30分。街の灯りが届かない空を360度見渡せる、静かな平原の中にあります。
チェナ温泉マップ

ティーピーとオーロラ
夜のティーピーは幻想的
逆さオーロラ
幻想的なティーピーとオーロラが一緒に写真に収められるのはイエローナイフならでは
冬は凍っているオーロラレイクも夏は水面に「逆さオーロラ」が見れるチャンスも

オーロラはなかなかすぐには姿を現してくれません。寒い中オーロラ出現までの待ち時間も快適なオーロラビレッジで安全に快適に過ごして頂けます。 ホテルからオーロラビレッジまでの送迎、案内スタッフのほとんどは日本人。 言葉の問題もなく、オーロラビレッジでの過ごし方やオーロラ鑑賞の方法について日本語でご案内するので安心です。

オーロラ出現を待つには、主に以下の4つの方法があります。

1. ティーピー(かつてカナダ北部に住んでいた先住民の住居用テント)の中で待つ

ティーピー ティーピー
夜のティーピーは幻想的 夜のティーピーは幻想的
ティーピー内には暖炉があり、快適に寛げる ティーピー内には暖炉があり快適
温かい飲み物のサービス 温かい飲み物のサービス
夜食に温かいスープや先住民のパン(ノバック) 夜食にスープや先住民のパン(バノック)
(有料)

2. 本格派レストランでお食事をしながら優雅に待つ

オーロラビレッジにある山小屋風のレストラン『ロッジ』 オーロラビレッジにある山小屋風のレストラン『ロッジ』事中にオーロラが出現した時はスタッフが教えてくれる
オーロラビレッジにある山小屋風のレストラン『ロッジ』 イワナのスモークなど地元の食材を使った本格料理をワインやビールとともに楽しめる
イワナのスモークなど地元の食材を使った本格料理をワインやビールとともに優雅に楽しめる

3. 凍ったオーロラレイクの上で、おりたたみイスに座って待つ

おりたたみイスは無料でレンタルできる おりたたみイスは無料でレンタルできる

4. ふたり掛けの「オーロラこたつ」で夜空を見ながら待つ

ヒーターつきのリクライニングシート「オーロラこたつ」(別途料金/事前予約要) ヒーターつきのリクライニングシート「オーロラこたつ」(別途料金/事前予約要)

その他オーロラビレッジではカリブーの丘、バッファローの丘などのいくつかの小高い丘から針葉樹やレイクの景観を見下ろしながらオーロラ鑑賞することができます。

オーロラ鑑賞以外の楽しみは?
昼間のオーロラビレッジは、夜の幻想的な表情とはまた違った美しい景色をお楽しみ頂けます。オーロラビレッジから参加できるアクティビティや各種オプショナルツアーをご紹介します。

オーロラビレッジでできるアクティビティ

犬ぞり体験(冬季)
犬ぞり体験(冬季)
犬ぞり体験(冬季)
マッシャー(操縦士)のかけ声によって勢いよく駆ける犬ぞり。雪原を走り抜ける爽快感は貴重な体験です。健気に走る犬たちの姿も感動ものです。
スノーモービル(冬季)
スノーチューブ(冬季)
 ツアーの合間にはマシュマロ焼きやスノーチューブでの滑り台などが楽しめます。

その他オプショナルツアー

キャメロン滝ハイキング(夏季)
キャメロン滝ハイキング(夏季)
キャメロン滝ハイキング(夏季)
緑豊かな自然の中、トレイルをハイキング。キャメロン滝ではマイナスイオンを浴びてのんびりできます。秋は美しい黄葉を楽しめます。珍しい野鳥に出会うことも。
イエローナイフ市内観光
イエローナイフ市内観光
イエローナイフ市内観光
イエローナイフではイヌイットなどの先住民の独自の文化や歴史を知ることができる観光も楽しみのひとつ。

アラスカ・チェナ温泉(アメリカ、アラスカ州)

フェアバンクスから100km離れた大自然の中にある温泉リゾート。ホテル、温泉、プール、レストラン、ショップなどが併設されているので、 オーロラ鑑賞だけでなく一年を通してこのリゾートでのんびりと過ごすことができます。宿泊ホテルのあるリゾート内でオーロラ鑑賞ができるのはここならでは。 温泉に浸かりながらオーロラ鑑賞を...といきたいところですが、残念ながら温泉の湯気や灯りの為、見ることはできません。北米では珍しい、 源泉かけ流しの露天温泉は日本と違って水着で入ります。朝7時~深夜までオープンしているので昼も夜も温泉を楽しめます。澄みきった空気の中夜空を見上げながら入る温泉は格別です。

チェナ温泉リゾート チェナ温泉リゾート
オーロラ観測例 オーロラ観測例
オーロラ観測例 オーロラ観測例
チェナ温泉 チェナ温泉
黄葉が美しい秋のチェナ温泉 黄葉が美しい秋のチェナ温泉
客室例 客室例
どうやってオーロラ鑑賞するの?
チェナ温泉リゾートの中にあるオーロラ待機場所「アクティビティ・センター」は24時間オープンしており、 極寒の冬でもセンター内は暖房がきいているので、暖かい飲み物を頂きながらオーロラの出現を待つことができます。
チェナ温泉マップ
オーロラ鑑賞以外の楽しみは?
アイスミュージアム(氷の博物館)
アイスミュージアム(氷の博物館)
アイスミュージアム(氷の博物館)
年間を通して室内をマイナス7度で保たれている全て氷で作られたアイスミュージアムは世界最大。 アイスミュージアムツアーに参加して氷の世界に浸ってください。氷のテーブルやイスでできたバーカウンターにて、氷のグラスで飲むアップルマティーニはいかが?
犬ぞりツアー
犬ぞりツアー
犬ぞりツアー
大人も子供も楽しめる人気の犬ぞりツアーは、フェアバンクス、チェナ温泉、イエローナイフ、どこでも参加できます。 端から見ているとさほどのスピードでもないように思えますが、訓練されたハスキーをはじめとする犬達の活躍に加え、視線が低いせいもあって、体感速度はかなりのもの。スリル満点!
アラスカ鉄道
アラスカ鉄道
アラスカ鉄道
フェアバンクス~アンカレッジ間を結ぶ観光列車。全行程573キロを、約11時間かけてゆっくり走ります。フレンドリーな乗務員による案内で、アラスカの大自然を堪能できるとあって大人気! 野生動物が現われたときや絶景ポイントで一時停車してくれることもあります。飛行機では味わえない、鉄道ならではの旅情をたっぷり楽しんでみませんか?

アイスランド

オーロラが見える最も暖かい場所といわれるアイスランド。天候が不安定なので、オーロラ鑑賞率は他と比べて少々劣りますが、オーロラだけでなく他の観光も楽しみたい方にはおすすめ。

レイキャビック レイキャビック
レイキャビックとオーロラ レイキャビックとオーロラ
オーロラ オーロラ
どうやってオーロラ鑑賞するの?
オーロラツアーではガイドが観測率が高い場所を選んでバスを走らせます。海沿いの日もあれば内陸部や湖の近くの場合もあります。
オーロラ鑑賞以外の楽しみは?
巨大人口温泉ブルーラグーンで入浴を楽しんだり、間欠泉や滝などゴールデンサークルと呼ばれるアイスランドの大自然を観光したり、レイキャビックの街の散策も楽しめます。
ブルーラグーンで温泉体験
ブルーラグーンは世界最大の露天風呂。隣接する地熱発電所のエネルギーを利用した巨大人工温泉です。 お湯の成分には天然のミネラル、けい素と藻、海水などの有効成分が豊富に含まれており、アトピー性の皮膚炎に効果があります。 ラグーンの中でも色々温度が違いますので適温の場所を見つけてみてください。また、美容効果のある泥パックにもチャレンジ! レストランやスパなども施設も併設されているので、一日中のんびり楽しめます。水着をお忘れなく。
ブルーラグーン
ブルーラグーン
ブルーラグーン
大地の誕生を垣間見られる「ゴールデンサークル」を観光
間欠泉ゲイシール(ストロックル泉) :25m~35mの高さまで5~7分間隔で吹き上がる間欠泉。地球の息吹を真近で感じられます。周囲にもたくさんの源泉があります。
世界遺産シングヴェトリル国立公園 :北アメリカとユーラシアの両大陸のプレートが生まれ、東西に分かれていく場所。大地の割れ目”ギャウ”の中を散策。
グトルフォス :ラング氷河から溶けた水が2段の滝になって峡谷へ流れ落ちる黄金の滝は壮観。
ゲイシール ゲイシール
シングヴェトリル国立公園 シングヴェトリル国立公園
グトルフォス グトルフォス

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